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センチュリー21という不動産会社の加盟店の社長が書いているブログです
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前職の時の話です


川崎の国道沿いのマンションを売却したことがあります

会社に売却依頼されたのは

売主様の息子様たち(40代)です




売主様(70代)が亡くなったため、そのマンションを売却することになりました

早速、本物件を査定するためその部屋を内見しにいきました

そのときはマンションの買い取り業者も同行しました


息子さんたちも晩年はほとんどその部屋に行ったことがなく

亡くなってから重要なものだけ持ち去った後、という感じでした


私は知り合いの買取業者とゆっくりと室内を見学してました

部屋は薄暗く、高層階ですがさびしく感じました




色々と2DKの中を見回した結果、次のことが分かりました


売主さんは私の大学の先輩だったこと

売主さんは元公務員で定年退職されたこと

意外と早い結婚だったこと

その割りに第一子の誕生は遅かったこと

息子さんは大手企業に就職したこと

おそらく20年位前に離婚していること

うちの会社(信託銀行)のお客様であったこと



部屋にあったアルバムや卒業アルバムやまとめられたはがきから
上記のようなことが分かりました


その私の調査の結果と相続人の話をあわせると、
次のようになります


売主さんは第2次世界大戦終了時は小さな子供だった

それからあまり裕福でない家庭で育つが、名のある大学に合格

卒業後、公務員になり社内恋愛で結婚

しばらく子供ができなかったが30代で第一子誕生

おそらく川崎で子育てをして、
子供は日本で最高峰の国立大学に合格

子供2人が一流企業に就職してしばらくした後

子供は2人とも転勤で地方へ

しばらく売主様と奥様の2人の生活が続くが60代のときに離婚

70代になり週に何回かホームヘルパーが掃除に来る生活だった

そしてある日、部屋でなくなっている売主さんをホームヘルパーが発見




私は査定をしながら悲しくなってしまいました

彼は幸せだったのでしょうか?


その後、相続人の遺産分割協議は解決しており

業者が買い取った後の売却益は相続人たちで分けられ

数百万のお金を相続人で分けました


その部屋は大手のリフォーム再販業者がリフォーム再販し

若い夫婦が購入したそうです


ある一人の男性の人生を垣間見た冬の日でした
 

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