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センチュリー21という不動産会社の加盟店の社長が書いているブログです
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トロヤ文明って知っていますか?






トロイの遺跡なんかで有名ですよね

紀元前2600年くらいから前1200年くらいまでに存在していました





この文明は文明そのものよりも

発掘した人によって有名です

それがドイツ人、「シュリーマン」

1870年代に発掘するんです




かれは幼い頃から寝物語にいつもギリシア神話を読んでいたんです

大好きなのがトロヤ戦争の話






大人になったら絶対にトロヤの町を見つけようと子供心に決意するのです

当時はギリシア神話はあくまで神話であって

ホントにトロヤ戦争があったとか

トロヤの町があったなんて誰も考えていなかったんですが

シュリーマンは若いころから働きに働いて

商売で大成功して資金を貯めて

50歳近くなってから財産を投じて自力で発掘をはじめます






周囲の人たちは馬鹿だねえ、って思っていたと思います

浦島太郎の話を信じて竜宮城を探すようなものです

ところがかれは発掘してしまうんです





そしてシュリーマンが信じたトロヤ戦争の話の発端が面白いんです






テティスという女神がペーレウスという人間の男
(これはギリシアの王の一人なんですが)

と結婚するところから始まります




女神と人間の結婚だから、披露宴は大賑わい

神々も出席するし

ギリシアの主だった王様たちもやってくる



大いに盛り上がっているんですが

一人だけ宴会に呼ばれなかった女神がいたんです






これが、嫉妬と争いの女神エリスです







結婚披露宴に嫉妬と争いは要らないからという理由です

ところが、エリス女神は披露宴に呼ばれないことに嫉妬してしまった

腹を立てた彼女は、披露宴に争いを持ち込みます

何をするかというと、宴会場に黄金のリンゴを投げ込む

突然、宴会場に転がり込んできた黄金のリンゴを取り上げてみると





そこにはこんなふうに書いてあります






「最も美しい女神へ」






 「そのリンゴは私がもらう権利がある」と

三人の女神が名乗りをあげた




私が一番美しい」と三人の女神は大喧嘩をはじめてしまって

宴会は滅茶苦茶になってしまった






三人の女神はこんな顔ぶれです






まずは女神ヘーラー

彼女は主神ゼウスの妻で、女神の中では一番偉い

世界の支配を司ります







次が女神アテナ

戦いの女神です






最後が女神アフロディーテー

美の女神です

英語で「ヴィーナス」といいます






「私は美しい」と、喧嘩するのですが決着がつかない

そこで三人はゼウスのところに行って

「誰が一番きれい?」って聞くのですが

ゼウスも困ります

思ったことを言って残りの二人に恨まれたらたまりません






そこで、ゼウスは「美の判定者」を指名して

その人物に最も美しい女神を決めさせることにしました

「美の判定者」とされたのが

羊飼いの少年パリスです

これは人間です






ここまで来ると

女神たちは意地でも「美しい」といわれて

黄金のリンゴを手に入れたいわけです





女神たちはパリスのところに行って買収工作をするのです






ヘーラー

一番にしてくれたら

「世界の支配者にしてあげる」






アテナは「あらゆる戦での勝利があなたのものに」






アフロディーテーは「人間の中で一番の美女をあなたの妻に」







三択問題です

みなさんなら、誰にしますか?

このあたりはギリシア人の人生観がうかがえて

最高に面白いですね






パリスは美女を選択したんです






世界の支配よりも、勝利よりも、美ですよ

ギリシア人らしいですよね

かれらの残した彫刻を見るとつくづくそう思います






さて、最も美しい女神はアフロディーテーで決着

彼女は、約束どおり最高の美女をパリスに与えるのですが






それが人妻だったのですよ!






ギリシアはスパルタ王メネラーオスの妻ヘレネーです






パリスアフロディーテーの手引きで

彼女をさらって自分の妻とします






ところで

パリスは実は




トロヤの王子





だったのです






妻をさらわれたメネラーオスは怒りますよね



妻を取り返すため

兄のミケーネ王アガメムノーンに助力を頼みます

アガメムノーンは全ギリシアの盟主なんです



かれの号令で、全ギリシア軍が出動です

海を渡ってヘレネーを奪い返すためにトロヤに攻め込みました




これがトロヤ戦争です




ギリシア軍の中にはギリシア随一の戦士アキレウスもいます
(ブラッドピットが演じていました)



アキレウスは戦争の発端となった宴会の主役女神テティス

人間とのあいだに生んだ子です






テティスは死すべき定めにある人間の息子を

不死身にするために

生まれたばかりのアキレウスを不死の泉に浸けます

その時テティスアキレウスの足首をつかんでいたので

そこだけが不死の泉につからず

かれの唯一の弱点となります

アキレス腱の語源です






そのアキレウスもすっかり成長してこの戦争に参加するんです










こんな話を信じて

トロヤを発掘しようとするとは

シュリーマン

ただ者ではないですね




ミケーネの遺跡からは黄金の仮面が出土していて

これは「アガメムノーンのマスク」と呼ばれています






このトロヤ戦争が始まって10年目

戦争の最終段階をアキレウスを主人公に描いたのが

ホメロスの叙事詩『イーリアス』です



ホメロスは前8世紀のギリシアの詩人です



 『オデュッセイアー』という叙事詩もホメロスの作

これは、ギリシア随一の知恵者オデュセイウスが

トロヤ戦争が終わって

トロヤから故郷へ帰る長い旅を描いた物語です





トロヤ戦争の最終段階で

トロヤをうち破る作戦を考えたのが

オデュッセイウスでした




両軍とも名だたる英雄

勇士は次々に死んでいき

それでも決着はつかず

オデュッセイウスは




有名な「木馬の計」




というのを提案します





全ギリシア軍は撤退するふりをしてトロヤの海岸から引きあげて

浜辺には大きな木馬だけが残っている

木馬にはギリシアの戦士が百何人か隠れているのです


トロヤ側は今日も戦だ、と

海岸に来てみるとギリシア軍がいない

とうとうあきらめて撤退したと思いこみます

海岸に残された木馬を戦利品として

トロヤ城内に持ち込んで

夜になったらどんちゃん騒ぎの勝利の宴会です

トロヤの兵士たちが飲みつぶれたのを見計らって

隠れていたギリシア兵が木馬からでてくる

そして、内側から城門を開き

外の兵と合流してトロヤ人を殺しまくるのです

トロヤは炎上して滅んだ、という話です






このトロヤの陥落炎上を描いた絵本がシュリーマンに強烈な印象を与えたそうです

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