「貧しきリチャードの暦」って知っていますか?
18世紀にヴァージニアスリムというタバコで有名なヴァージニア植民地から
最後の植民地ジョージア植民地までの
13州(後のアメリカ合衆国)でベストセラーになったカレンダーのことです
『貧しきリチャードの暦』を出版したのはベンジャミン・フランクリンという人です
フランクリンは名前を聞いたことがあると思います
現在のアメリカでも人気のある人です
いろいろな分野で活躍して名前を残しているのですが
かれの人生は、アメリカ人の理想像の典型です
とにかくまじめに働くし
いろいろなことに好奇心を持って
自分の頭で考えることが大好きな人だったみたいです
彼は22歳のときに独立して自分の印刷工場を持ちます
当時、印刷所はカレンダーをつくって売っていました
当時は現代のようにメーカーが宣伝のために無料配布したりしないので
カレンダーは作れば必ず売れるものでした
だから、どこの印刷所でもカレンダーを印刷して販売していました
ところで、カレンダーというのは
1から31までの数字と曜日さえ書いてあればいいので
どこの印刷所のカレンダーも同じようなものでした
フランクリンは、ここで知恵をしぼりました
たくさん売れるためには独自性を出さないといけない
そこで思いついたのが、カレンダーの余白に「ことわざ」を印刷することでした
聖書をはじめとするいろいろな本から、人生訓的なものを探し出してカレンダーを埋め尽くす
足りなかったら、自分でことわざをつくる
そうして、出来上がったのが
『貧しきリチャードの暦』
というカレンダーです
これが、ものすごい人気を呼んで、たくさん売れました
これで、フランクリンは有名になり、金持ちになります
『貧しきリチャードの暦』はロングセラーにもなって
ことわざを入れ替えながら
これ以後25年間出版されつづけます
これだけ売れたのは
「ことわざ」を入れるという工夫のせいだけではなくて
フランクリンの選んだ「ことわざ」そのものに
当時の植民地の人々を揺り動かす何かがあったと考えられます
いったいどんな「ことわざ」が載っていたのか?
少し有名なものをご紹介します
①「女と灯火のない家庭は魂のない人のようだ」
②「軽い財布、重い心」
③「よく愛し、よく鞭打て」
④「生きるために食い、食うために生きるのではない」
⑤「金をためすには火、女をためすには金、男をためすには女」
⑥「寝ている狐は一羽の鳥も捕まえない」
⑦「怠惰は何でもことをむずかしくするが、勤勉はすべてをたやすくする」
⑧「仕事を追い、仕事に追われるな」
⑨「早起きは人を健康に、金持ちに、賢くする」
⑩「必要のないものを買えば、まもなく必要のあるものを売らなければならなくなる」
⑪「御馳走が多いと意志がやせる」
⑫「天は自ら助くるものを助く」
⑬「今日の一日は明日の二日」
⑭「空の袋は立ちにくい」
どこかで聞いたことのあるようなものばかりですよね
たとえば、「早起きは人を健康に、金持ちに、賢くする」ということわざ
「早起きは三文の得」と翻訳されて、日本でも有名です
フランクリンの言葉を紹介しておきます
「ヨーロッパでは名門に価値があるが
アメリカでは他人のことを
『あの人はどういう身分か?』とは聞かないで
『あの人は何ができるか?』と聞くのである
その人に有用な技能があれば歓迎されるし
それをやってうまくできれば、彼を知る者から尊敬される
だが、ただ家柄がよいというだけの人が
そのためだけの理由で
何か官職か俸給を得て
社会に寄食しようとすれば
軽蔑され無視されるであろう」
どうですか?
とても深い話じゃないですか?
とても250年前の人の話とは思えないですよね
月曜日の21時からやっている「深イイ話」に投稿すれば5万円もらえそうです
フランクリンは印刷所で成功を収めたあとは、別の分野に興味を持ちます
ストーブの改良、雷と電気の関係
アメリカではじめての図書館の設立
奴隷制度反対協会設立、等々
晩年は政治家、外交官としても活躍して、アメリカ独立に貢献しました
独立宣言の起草者の一人でもあります
肖像画をみても
誰にでも陽気に声をかけて冗談をとばしそうです
彼こそが「最初のアメリカ人」なのです
18世紀にヴァージニアスリムというタバコで有名なヴァージニア植民地から
最後の植民地ジョージア植民地までの
13州(後のアメリカ合衆国)でベストセラーになったカレンダーのことです
『貧しきリチャードの暦』を出版したのはベンジャミン・フランクリンという人です
フランクリンは名前を聞いたことがあると思います
現在のアメリカでも人気のある人です
いろいろな分野で活躍して名前を残しているのですが
かれの人生は、アメリカ人の理想像の典型です
とにかくまじめに働くし
いろいろなことに好奇心を持って
自分の頭で考えることが大好きな人だったみたいです
彼は22歳のときに独立して自分の印刷工場を持ちます
当時、印刷所はカレンダーをつくって売っていました
当時は現代のようにメーカーが宣伝のために無料配布したりしないので
カレンダーは作れば必ず売れるものでした
だから、どこの印刷所でもカレンダーを印刷して販売していました
ところで、カレンダーというのは
1から31までの数字と曜日さえ書いてあればいいので
どこの印刷所のカレンダーも同じようなものでした
フランクリンは、ここで知恵をしぼりました
たくさん売れるためには独自性を出さないといけない
そこで思いついたのが、カレンダーの余白に「ことわざ」を印刷することでした
聖書をはじめとするいろいろな本から、人生訓的なものを探し出してカレンダーを埋め尽くす
足りなかったら、自分でことわざをつくる
そうして、出来上がったのが
『貧しきリチャードの暦』
というカレンダーです
これが、ものすごい人気を呼んで、たくさん売れました
これで、フランクリンは有名になり、金持ちになります
『貧しきリチャードの暦』はロングセラーにもなって
ことわざを入れ替えながら
これ以後25年間出版されつづけます
これだけ売れたのは
「ことわざ」を入れるという工夫のせいだけではなくて
フランクリンの選んだ「ことわざ」そのものに
当時の植民地の人々を揺り動かす何かがあったと考えられます
いったいどんな「ことわざ」が載っていたのか?
少し有名なものをご紹介します
①「女と灯火のない家庭は魂のない人のようだ」
②「軽い財布、重い心」
③「よく愛し、よく鞭打て」
④「生きるために食い、食うために生きるのではない」
⑤「金をためすには火、女をためすには金、男をためすには女」
⑥「寝ている狐は一羽の鳥も捕まえない」
⑦「怠惰は何でもことをむずかしくするが、勤勉はすべてをたやすくする」
⑧「仕事を追い、仕事に追われるな」
⑨「早起きは人を健康に、金持ちに、賢くする」
⑩「必要のないものを買えば、まもなく必要のあるものを売らなければならなくなる」
⑪「御馳走が多いと意志がやせる」
⑫「天は自ら助くるものを助く」
⑬「今日の一日は明日の二日」
⑭「空の袋は立ちにくい」
どこかで聞いたことのあるようなものばかりですよね
たとえば、「早起きは人を健康に、金持ちに、賢くする」ということわざ
「早起きは三文の得」と翻訳されて、日本でも有名です
フランクリンの言葉を紹介しておきます
「ヨーロッパでは名門に価値があるが
アメリカでは他人のことを
『あの人はどういう身分か?』とは聞かないで
『あの人は何ができるか?』と聞くのである
その人に有用な技能があれば歓迎されるし
それをやってうまくできれば、彼を知る者から尊敬される
だが、ただ家柄がよいというだけの人が
そのためだけの理由で
何か官職か俸給を得て
社会に寄食しようとすれば
軽蔑され無視されるであろう」
どうですか?
とても深い話じゃないですか?
とても250年前の人の話とは思えないですよね
月曜日の21時からやっている「深イイ話」に投稿すれば5万円もらえそうです
フランクリンは印刷所で成功を収めたあとは、別の分野に興味を持ちます
ストーブの改良、雷と電気の関係
アメリカではじめての図書館の設立
奴隷制度反対協会設立、等々
晩年は政治家、外交官としても活躍して、アメリカ独立に貢献しました
独立宣言の起草者の一人でもあります
肖像画をみても
誰にでも陽気に声をかけて冗談をとばしそうです
彼こそが「最初のアメリカ人」なのです
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